名誉会員 長倉 達郎 挨拶

「岡山新選組」改組おめで とうございます。

 

平成22(2010)年より「岡山新選組準備会」として活動を続けてきましたが、平成27(2015)年4月の総会で新組織 「岡山新選組」誕生となりましたこと、心よりお祝い申し上げます。

 

準備会までの動きですが、さらに2年余りさかのぼります。

 

歴史研究家 あさくらゆう氏が戊辰戦争終結後、謹慎が解け江戸に舞い戻った安富才助が、元御陵衛士の阿部十郎に斬殺されたと伝えられていましたが、その安富に関する記載を足守藩木下家文書で見出したのです。それも出身藩に戻っているというもので、更に謹慎の身で実兄に引き渡されていました。

 

そこから、あさくら氏、安富の子孫?かと思われた地元の安富氏と不肖で墓碑の探索を続け遂に平成20年7月13日に安富才助墓碑発見に至りました。マスコミなどでのPRやあさくら氏の関東でのPRなどを続けていた翌平成21年5月、日野新選組同好会主催の「安富才助を偲ぶ岡山ツアー」の開催になりました。開催の1ヶ月前に、どうせなら地元岡山での参加募集を掛けることになり、結局56名(関西、岡山から29名)の大ツアーとなりました。

 

「今回だけで終わるのは勿体ない。折角誠ファンが出会えたのに」というお声から、オフ会でもと活動が始まったのです。大勢でゆっくり拝めなかったとの声もあり、旧盆に再び安富の墓参や備中高松城址公園などのミニツアーの後、やっぱり京都に行きたいとの声から、組織の無い集団で、ただ個人から個人への呼びかけで京都ツアーを実施したり……。この時の参加は37名となり新選組人気を実感したのでした。ここまできたらもう「新選組の会」を立ち上げるしかないという機運から準備会の結成になったのです。正式な会を立ち上げるための準備の会というスタンスでした。

 

翌年には京都で開催の「全国新選組サミット」にも参加しましたが、なかなか『準備』の二文字が取れませんでした。

 

そんな経緯をたどって準備を終えて晴れての「岡山新選組」に脱皮したのは、本当に喜ばしいことで、全国でも1、2を争う隊士出身県の岡山の名に恥じない活動で、ますます盛り上げていってほしいと思います。私も隊士子孫の一人として、名誉会員として会の発展に微力を尽くしたいと思います。

 

「岡山新選組」の新発足、本当におめでとう御座います。

 

                           名誉会員   長倉 達郎